〒東京都渋谷区道玄坂2-19-14
03-3461-8574
open17:30 / close 26:00
(日曜・祭日・ライブ時15:00〜26:00)

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伝説のロック喫茶 B.Y.G

渋谷、道玄坂、百件店。センター街のせわしない賑わいとは一線を隔する 「大人の歓楽街」の様相を色濃く残すこのエリア。 風俗店を中心とした活気ばかりが印象に強いこのエリアに、 かつてもうひとつの大きな活況を呈していたカルチャーが存在した。

"ロック喫茶"といって、いったい現在の音楽マーケットを支えている 10代〜20代層の若者たちの何人がピンとくるだろう。 しかし確かに60〜70年代前半を生きていた若者たちにとってそのカルチャーは絶対的な影響力を持っていたのだ。 しかし、今なお多くの純粋な音楽ファンたちの根強い指示を受けて存在し続けている店が残っている。 "伝説の"という称号がふさわしいロック喫茶、「BYG」である。

BYGは1969年に設立、地下をライブ、1F〜3Fをロック・カフェバーとして営業開始。 ライブ1年間はJAZZ中心、2年目よりJAZZ&ROCKとなり、3年目よりROCK中心となった。 出演したバンドは、「はっぴぃえんど」、「はちみつぱい」、「ブルースクリエーション」、「頭脳警察」等で、 日本語によるオリジナル・ロックにこだわったバンド/アーティスト達は、 まさにその後の日本ロック・シーンに欠かせない驚愕のラインナップであった。
しかし1973年、店の都合によりライブは中止となり、BYGは惜しまれつつレコードのみをOAする ロック・カフェバーへと変わってしまった。
ROCK/BLUESのライブが体験できるあのBYGの現体験があるものたちにとって、 やむしろその"伝説"ばかりを聞かされてきた若者たちにとってこそ、そのライブ再会は強く望まれていたのではないか?

そして遂に昨年8月、BYGでのライブが再開した。店内での告知のみで。 伝説の再開としてはあまりにも静かなリスタートであった。店の2F・3Fで、 アーティストはBYGの音楽的誠意に溢れた趣旨に大いなる賛同とリスペクトを払っていたあのBEGIN。 そしてそのライブは定期的に今もほとんどノン・プロモーションのまま続けられている。


しかし根強いBYGのファンと、新しい渋谷でのエンターテイメントを求めていた一部若者たちの間で、 そのBEGINのライブの噂が広まるのに時間はかからなった。 現在は一晩二回まわしの彼らのライブも通路、階段に人が溢れ出し、 入場制限が毎回出るほどの盛り上がりを見せている。 もっともこの活況もかつてのBYGライブでの酸欠状態を知る者達にとってはかえってうれしい限りのものではないだろうか?
驚くほど厚い客層も見受けられる店内に向けて演奏される、 今年でデビュー10年目を迎えたBEGINの円熟味に溢れたBLUESMUSIC。
そしてそれを心のまま体の感じるままに楽しむ満員の客席。

まさに"渋谷系BLUES"の誕生か?と思わせるこの状況に、 今年9月、BEGINからまたひとつのメッセージが届けられた。 ヴォーカル比嘉栄昇の「ここBYGで1年やってこれたからこそできた作品」という言葉通り、 それはその名も「BEGIN」という名のアルバムの形で。
BEGINの「BEGIN」。デビュー10周年目にしてリリースされた彼らのアルバムにつけられたタイトルはそのバンド名であった。 ここからも、このアルバムに対する彼らの自信と愛情が計り知れるだろう。 そして、同じく比嘉が「自分たちが遂に10年かけて辿り着いた、自分達の本当のスタイルのBLUESアルバム」 と呼ぶ「BEGIN」は、BYGでの彼らの経験がなくてはできなかったものだという。

BYGを中心として新旧の純粋な音楽ファンが、BEGINという一つのアーティストのパフォーマンスを楽しんでいる。 ここに確かに感じられるのは、一つの音楽のムーヴメントが力強い息吹で誕生する、あのワクワクする感動である。 そのムーヴメントの呼び名が"渋谷系〜"でも何であろうとも、同時期に渋谷の「AX」という最新のライブ・ホールで 1000人近い観客の前でライブを開催するBEGINが、BYGの100人に満たない、 しかし密集した熱い観客の前でライブを繰り広げている。
これこそが、何か本当に久しぶりの真摯な音楽的感動の幕開けを予感させるものではないだろうか?



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